この記事の結論
- 全国の空き家は900万2千戸、空き家率は13.8%で、どちらも過去最高です(2023年10月1日時点)。
- 住む人も使い道も決まっていない「使われていない空き家」の割合は、鹿児島県13.6%が最も高く、東京都2.6%が最も低くなっています。
- 地方別では四国が11.8%で最も高く、関東(3.9%)のおよそ3倍です。
- 1988年からの35年間で最も割合が上がったのは鹿児島県(+7.5ポイント)。市区町村では高知県土佐清水市の32.9%が最も高くなっています。
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「うちの実家のあたりは空き家が多いのだろうか」。実家じまいを考え始めると、地域の状況が気になる方も多いはずです。このページでは、総務省が5年ごとに行っている「住宅・土地統計調査」の最新結果(2023年)をもとに、都道府県別の空き家の状況を当サイトで並べ替え・集計しました。
まず知っておきたい「空き家」の2つの数字
空き家の統計には、大きく2つの見方があります。ひとつは、すべての空き家を含めた「空き家率」です。もうひとつは、そこから賃貸用・売却用の住宅や別荘などを除いた「使われていない空き家(賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家)」の割合です。
| 数字 | 含まれるもの | 実家じまいとの関係 |
|---|---|---|
| 空き家率 | 賃貸用・売却用の空き室、別荘、使われていない家をすべて含む | 都市部のアパートの空き室も含むため、地域の「住宅の余り具合」を表す |
| 使われていない空き家の割合 | 貸す予定も売る予定もなく、別荘でもない空き家 | 親が亡くなったり施設に入ったりして、そのままになっている実家の多くがここに入る |
実家じまいに関係が深いのは、2つ目の「使われていない空き家」です。このページのランキングは、特に断りがない限り、この数字で並べています。
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色分け地図で見る:35年でどう広がったか
下の地図は、都道府県ごとの割合を色の濃さで表したものです。年のボタンを押すと、1988年から2023年まで、5年ごと8回分の調査結果に切り替わります。都道府県のマスを押すと、その年の数値と1988年からの変化が表示されます。
都道府県別 空き家の割合マップ(1988〜2023年)
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1988年の地図はほぼ全体が薄い色ですが、年を進めるにつれて西日本と東北を中心に色が濃くなっていきます。2023年には、使われていない空き家の割合が9%を超える県が、四国・中国・九州・紀伊半島・東北に広がっています。
使われていない空き家の割合ランキング(2023年)
上位には、鹿児島県・高知県・徳島県・愛媛県・和歌山県と、西日本の県が並びました。上位10県のうち、四国の4県のうち3県と、中国地方の2県が入っています。一方、下位は東京都・神奈川県・埼玉県・沖縄県・愛知県で、人口が集中する大都市圏の都県と沖縄県です。
47都道府県ランキング(使われていない空き家の割合)
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総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」の都道府県別の数値(千戸単位)を、当サイトで割合の高い順に並べ替えました。戸数は千戸単位の値を換算した概数です。
地方別に見ると、四国が関東の約3倍
都道府県の数字を地方ごとに合計し直すと、地域の傾向がよりはっきり見えてきます。当サイトで、各地方の住宅総数と空き家数を足し上げて割合を計算しました。
地方別の空き家の割合(当サイト集計)
| 地方 | 使われていない空き家の割合 | 空き家率(すべて) |
|---|---|---|
| 四国 | 11.8%(約23.6万戸) | 19.9% |
| 中国 | 9.1%(約34.0万戸) | 16.8% |
| 東北 | 7.5%(約30.4万戸) | 14.8% |
| 九州・沖縄 | 7.5%(約54.7万戸) | 14.8% |
| 中部 | 6.4%(約65.2万戸) | 15.0% |
| 近畿 | 6.2%(約72.7万戸) | 14.4% |
| 北海道 | 5.6%(約16.3万戸) | 15.6% |
| 関東 | 3.9%(約89.0万戸) | 11.3% |
地方の区分は、北海道/東北6県/関東1都6県/中部9県(新潟・富山・石川・福井・山梨・長野・岐阜・静岡・愛知)/近畿2府5県(三重を含む)/中国5県/四国4県/九州・沖縄8県。都道府県の千戸単位の数値を合計して計算したため、公表値と一致しない場合があります。
注目したいのは、割合と戸数のちがいです。割合は四国が最も高い一方、戸数で見ると関東が約89万戸と最も多くなっています。都市部は住宅の数そのものが多いため、割合は低くても、使われていない空き家の数は決して少なくありません。
35年の推移:どの県で増えたか
総務省が公表している時系列の統計表(1988〜2023年)から、都道府県ごとの割合を調査年ごとに計算しました。全国の使われていない空き家の割合は、1988年の3.1%から2023年の5.9%へ、35年間で約1.9倍になっています。
都道府県の推移グラフ(全国と比較)
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35年間(1988→2023年)で割合が大きく上がった県・上がらなかった都県(当サイト集計)
| 順位 | 都道府県 | 1988年 | 2023年 | 変化 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 鹿児島県 | 6.1% | 13.6% | +7.5ポイント |
| 2 | 愛媛県 | 4.9% | 12.2% | +7.3ポイント |
| 3 | 山口県 | 3.9% | 11.1% | +7.2ポイント |
| 4 | 徳島県 | 5.1% | 12.2% | +7.1ポイント |
| 47 | 東京都 | 2.2% | 2.6% | +0.4ポイント |
次いで秋田県・島根県(+6.7ポイント)。最近10年(2013→2023年)で上昇が大きいのは、青森県(+3.1ポイント)、山形県(+2.8ポイント)、愛媛県(+2.7ポイント)です。割合は各調査年の「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家」の数を住宅総数で割って計算しました。
市区町村別に調べる(2023年)
2023年の調査では、市・区と人口1万5千人以上の町村、あわせて1,235の地域の数値が公表されています。都道府県を選ぶとその中の市区町村が割合の高い順に、名前を入れると全国から検索して表示します。
市区町村の空き家データを調べる
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使われていない空き家の割合が高い市区町村 上位20(2023年)
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総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」基本集計 第1-2表の市区町村別の数値から、当サイトで割合を計算して並べました。政令指定都市の区は除き、市全体の値で比べています。人口1万5千人未満の町村は公表されていないため含まれません。
市区町村で見ると、地域差はさらに大きくなります。最も高い高知県土佐清水市では32.9%と、住宅のおよそ3戸に1戸が使われていない空き家です。一方、東京都新宿区は0.5%で、同じ「空き家」の問題でも、地域によって事情がまったく違うことがわかります。
数字から読み取れる3つのこと
- 使われていない空き家は増え続けている全国の「使われていない空き家」は、1993年の約149万戸から2023年の約386万戸へ、30年間で約2.6倍になりました。
- 地方ほど割合が高い上位は四国・中国・九州の県が中心です。実家が地方にあり、子どもが都市部に住んでいる家庭ほど、実家が空き家になりやすい傾向がうかがえます。
- 都市部も「数」は多い関東の割合は3.9%ですが、戸数では全国で最も多い約89万戸です。都市部の実家でも、早めの準備が必要なことに変わりはありません。
数字を見るときの注意
この調査は、一部の地域を抽出して行う標本調査で、数値は推計値です。千戸単位で公表されているため、合計や割合が表示どおりにならない場合があります。また、空き家は調査員が外観などから判断する場合があるため、実際の利用状況と異なることがあります。
実家が空き家になったら、まず何をする?
空き家は、人が住まなくなると傷みが早く進みます。管理されないまま放置すると、市区町村から指導や勧告を受け、土地の固定資産税を軽くする特例が外れることもあります。まずは、家をどうするかの方向性を家族で話し合い、それまでの間の管理方法を決めておきましょう。
3つの質問で「あなたが今やること」がわかる
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よくある質問
空き家率と「使われていない空き家」の割合は、何がちがうのですか?
空き家率は、賃貸用・売却用の住宅や別荘も含めたすべての空き家の割合です。「使われていない空き家」は、そこから賃貸用・売却用・別荘などを除いたもので、住む予定も使い道も決まっていない空き家を指します。
2023年のデータが最新ですか?
はい。住宅・土地統計調査は5年ごとに行われ、2023年(令和5年)10月1日時点の調査が最新です。結果は2024年9月から2025年にかけて順に公表されました。
次の調査はいつですか?
住宅・土地統計調査は5年ごとに行われています。前回が2023年(令和5年)なので、次回は2028年に行われる見込みです。結果が公表されたら、このページも更新します。
自分の町が市区町村の一覧に出てきません。
この調査で市区町村別の数値が公表されているのは、市・区と人口1万5千人以上の町村です。それより小さい町村は、都道府県の数値で見てください。
このデータは自由に使えますか?
元の数値は総務省統計局が公表している統計です。引用する場合は、総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」を出典として示してください。
準備・片付け・判断・売却や解体・手続きの5段階と、期限のある手続きをまとめています。
この記事で確認した資料(2026年10月28日確認)
- 総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査 調査の結果」
- 総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計(確報集計)結果の概要」(PDF)
- e-Stat「令和5年住宅・土地統計調査」時系列統計表 第3表・第4表、住宅及び世帯に関する基本集計 第1-2表
ランキング・地方別・推移・市区町村の割合は、上記の公表値をもとに当サイトが並べ替え・計算したものです。
